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米軍へのヘイトスピーチ


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 米軍新型輸送機オスプレイが普天間飛行場に配備されて10月1日で1年を迎えた。日米両政府がオスプレイの訓練県外移行などの負担軽減措置を打ち出しているが、反基地活動家による抗議活動は、衰える気配がない。

 9月下旬、普天間飛行場の野嵩ゲートから基地内に不法侵入した反基地活動家が日米地位協定の実施に伴う刑事特別法違反(施設または区域を侵す罪)の疑いで逮捕された。逮捕されたのはうるま市在住の自称無職の60代の男性。

 この男は、普天間飛行場の入り口である大山ゲートに近い宜野湾市の国道58号で横断幕を掲げ、約45分にわたって米軍関係車両の前に立ちふさがり、米軍関係者の車両の進入を止めたこともある。そのせいで、通勤時間の国道が大渋滞した。

 常識破りは恒常化している。インターネットの動画サイトでは、過激な活動家が車道に飛び出し、「マリーン・ゴー・ホーム(海兵隊はアメリカに帰れ)」、「ゲット・アウト(出て行け)」と叫び、米兵が乗る車の窓ガラスを叩いたり、ボンネットに飛び乗る姿が映っている。

 大山ゲート前では平日朝、米軍の出勤時間に合わせて活動家が拡声器を使って叫ぶほか、歩道にカラーコーンを並べ、ブロックを敷き、その上に手作りの案山子で米兵を威嚇している。近くの住民は「声を出しての抗議はやめてほしい。これまで何度もお願いしたのに、彼らはどうしても無視をする」と不満をこぼしている。

 本土では、韓国人や中国人に対するヘイトスピーチ(憎悪表現)が最近社会問題となっているが、沖縄における米軍を相手にしたヘイトスピーチは日常茶飯事だ。しかし地元メディアは報道しない。

(T)