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南城市、アニメ聖地巡礼に無料バスを運行


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 那覇空港と南城市内を結ぶ「南城―空港シャトルバス」、さらに、南城市内を周遊する「南城市内周遊バス」が無料で運行されており、観光客や地域の人々に親しまれている。

知念岬公園。沖合に久高島(左)とクマカ島(右)が浮かぶ

知念岬公園。沖合に久高島(左)とクマカ島(右)が浮かぶ(そらみみ (Soramimi) – 投稿者自身による作品, Wikipediaより)

 これは沖縄本島内のバス会社4社による実証実験。観光庁の「既存観光拠点再生・高付加価値化推進事業」を活用したもので、来年2月20日まで実施される。

 「南城市内周遊バス」は南城市役所・ユインチホテル南城を起点として、世界遺産の斎場御嶽(せーふぁーうたき)、人気観光施設の「おきなわワールド」、新原(みーばる)ビーチ、奥武(おう)島などの主要観光地6カ所を巡る。日中1時間に1本、1日10便運行している。沖縄本島の南東に位置する南城市は公共バス網が十分に発達しておらず、観光客はレンタカーを使わなければ訪れにくい状況にあった。

 南城市は現在、人気のテレビアニメ「白い砂のアクアトープ」の舞台として全国的に知名度が上がっている。南城市の少女と東京の少女の絆や葛藤、成長などが描かれていて、リアルな景色の描写には定評がある。

 アニメに登場するのは、あざまサンサンビーチや百名ビーチ、知念岬公園などがある。かんじゅう駅・南城(南城市観光協会)にはキャラクターのパネルがあり、絶好の記念撮影スポットとして人気を博している。

 コロナ禍で観光客が減少しているが、アニメの舞台を訪れる“聖地”巡礼ツアーに無料バスが加われば鬼に金棒だ。

 ただ、こうしたツアーは一過性の場合が多く、今回、アニメ目的で訪れた人々が再び来たくなるような魅力の発信も必要になってこよう。

 南城市長選は来年1月23日に投開票される。市の活性化について論戦が繰り広げられることを期待したい。

(T)