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センバツ高校野球、沖縄の「春」に一縷の望み?


沖縄発のコラム:美ら風(ちゅらかじ)

 来年3月に甲子園球場で開催される予定の第94回センバツ高校野球の重要な参考資料となる秋季九州大会が12日に全日程を終えた。九州国際大付(福岡1位)が大島(鹿児島1位)を破り、初優勝を果たした。

 沖縄からは県大会で優勝した興南と同準優勝の前原が出場した。興南は1回戦で日章学園(宮崎2位)相手に5-0の完封勝ち。1回戦では1年の左腕、平山航多投手が圧巻の投球だった。大舞台で公式戦初完封。2010年に甲子園春夏連覇した時の左腕エース、島袋洋奨(ようすけ)さんは現在、興南のコーチ。そして、同じく甲子園出場経験があり、今年オリックスで大活躍した左腕の宮城大弥(ひろや)投手を彷彿(ほうふつ)させる内容に、早くも「島袋2世」「宮城2世」と呼び声が高い。

 ただ、2回戦で好投手を擁する大島に0-3で敗れた。前原は1回戦で敗退している。通常、準決勝に進出した4校がセンバツ出場することから、沖縄からの春のセンバツ出場は極めて厳しい状況になった。

 ただ、一縷(いちる)の望みはある。各地区の優勝校が出場する明治神宮大会は20日に開幕し、九州代表で九州国際が出場する。九州国際が優勝すれば、センバツ神宮枠として九州から1校が選出されることになる。そうなれば、興南にもチャンスが芽生えてくる。

 2回戦で敗退した4校の比較では、総合評価で興南に分があるように思える。ただ、1回戦で引き分け再試合の死闘を繰り広げた大分舞鶴(大分2位)にも可能性はあるかもしれない。

 絵に描いた餅かもしれないが、「沖縄の春はもう終わってしまった」と落胆する気持ちはしばらくしまっておきたい。

(T)