国内

上昇気流(2022年2月16日)

昨年の実質国内総生産(GDP)は前年比1・7%増で、3年ぶりのプラス成長であることが分かった。その一方、日本電機工業会(JEMA)が発表した同年の民生用電気機器の国内出荷額は6年ぶりにマイナスとなった。白物家電を含め、モノが売れなくなったと言われる。

大麻由来のCBDが広まる、健康被害も増加

 「カンナビジオール(CBD)」と呼ばれる大麻草由来の成分が入った輸入健康食品や化粧品が急速に広まっている。不眠改善、鎮痛作用といった効果があるとされるが、健康被害の相談も増加。違法な大麻成分の混入例も相次ぎ発覚し、厚生労働省が警戒している。

海岸から拾ったごみでオリジナルのアート作品

 アートを通じて海ごみ問題に関心をもってもらおうと、秋田県由利本荘市の海岸から拾ったごみでオリジナルのアート作品を制作する「海ごみアートワークショップ」が12、13日、同市の鳥海山木のおもちゃ美術館で開かれた。

静かな感動を与える伸び伸び発想の「書」

 「名前一文字展」は平成16年に始まり、今年で第17回を数える。毎年応募数が多いので、展示は2回に分けて開かれ、前期は市内外の年長児、小学2、4、6年生の書2267点が展示されている(2月5~27日)。名前や苗字を通して、家族のつながりを深めるきっかけにしてほしいと始まった。

「保育園落ちた、日本死ね!」、あれから6年

 6年前の2月、子供の預け先がなく退職せざるを得ないママの「保育園落ちた、日本死ね!」という文言がブログで炎上した。それが国会議事堂前での母親らによるデモに発展し、その年の「流行語大賞」にも選ばれた。その時、授賞式で表彰台に上がったのが当時民進党の山尾志桜里議員であった。

落下傘部隊、後世に 都内で「パレンバンデー」

 太平洋戦争(大東亜戦争)初期、スマトラ島南部で旧日本軍がオランダ軍に大勝を挙げた戦いとして知られる「パレンバン空挺作戦」。落下傘部隊の降下が始まった2月14日に合わせ、同部隊を後世に伝えるためのイベント「パレンバンデー」(主催・「空の神兵」顕彰会)が東京・九段北の靖国会館で開かれた。

上昇気流(2022年2月15日)

 昨年亡くなった歌舞伎の人間国宝、二代目中村吉右衛門さんを偲(しの)んで、NHK「古典芸能への招待」で名場面のいくつかが放送された。吉右衛門さんはその口跡の良さが魅力だった。「極付幡随長兵衛」の名科白など、久しぶりに聞いてうっとりとさせられた。

【社説】藤井最年少五冠 19歳の計り知れない強さ

 恐るべき強さである。将棋の藤井聡太四冠(竜王、王位、叡王、棋聖)が、渡辺明王将(名人、棋王を合わせ三冠)に挑戦した第71期王将戦7番勝負で4連勝してタイトルを奪取した。

「女性がチョコをプレゼント」は時代遅れ?

 バレンタインデーに花を贈る若い男性がじわりと増えている。生花の業界団体「花の国日本協議会」が行ったアンケートで、バレンタインシーズンに花を買ったと答えた20代男性の割合は2020年に13%と、調査を始めた13年の6倍に上昇した。海外では男性による花束のプレゼントが定着している国が少なくないといい、日本でも女性がチョコレートをプレゼントする「常識」が変わり始めたのかもしれない。

耳の聞こえない家族に届く少女の歌声

 “コーダ”とは、耳の聞こえない親を持つ健聴者のこと。「Children of Deaf Adults」の頭文字を取った言葉で、両親とも聞こえない、片親だけなど背景はさまざまだが、1980年代の米国から広まった概念だ。

上昇気流(2022年2月13日)

まだ春ではないということを告げるように、先日雪が降った。前日には大雪の天気予報が出ていたので、急遽(きゅうきょ)仕事を早めに切り上げて帰宅した。夜、家路をたどる時、ほっとしたのを覚えている。大雪ではなかったが、雪が東京を覆ったのは間違いない。

建国記念の日、若者が「くにまもり演説大会」

 「建国記念の日」の11日、20代の若者が教育、医療、歴史など幅広い分野をテーマに、国の未来などについてスピーチする「くにまもり演説大会」(主催・株式会社キャリアコンサルティング)がティアラこうとう(東京都江東区)で行われた。14回目の開催で、オンラインの視聴者を合わせて1600人以上が参加した。

人々の協力で再生した、樹齢1600年以上の巨樹シンパク

 香川県小豆島の土庄町にある高野山真言宗宝生院には、応神天皇のお手植えと伝わる樹齢1600年以上のシンパクの巨樹があり、国指定特別天然記念物になっている。平安時代初期、弘法大師は生まれ故郷の讃岐と京を往来する途上、しばしば小豆島に立ち寄り、各地で修行を行った。やがてその場所が小豆島八十八箇所霊場となり、宝生院本堂は第54番札所。近年、衰退が危ぶまれていたシンパクが人々の協力で再生。その取り組みを同院の髙橋寿明(じゅみょう)住職に伺った。

【社説】建国記念の日 皇位継承へ先人たちの苦心

 きょうは建国記念の日。初代神武天皇が橿原宮で即位したとされる日である。以来、わが国は権力者や政体が変わっても、皇室を中心として国家を維持し文化を継承してきた。

上昇気流(2022年2月10日)

長野県大町市の駅前本通りに「三俣山荘図書室」がオープンした。カフェやミニシアターも兼ねて、市民や山の愛好家らがやって来ているという。山と人と町をつなぎ、登山口の町としての賑(にぎ)わいを取り戻したいという願いがある。

2年ぶりの戸惑い、プロ野球キャンプがスタート

 2月に入り、プロ野球7球団が沖縄キャンプをスタートさせた。新型コロナウイルス感染の影響で昨年は無観客となったが、今年は全ての球団が有観客で実施している。

上昇気流(2022年2月8日)

 今年は明治の文豪、森鷗外の生誕160年、没後100年に当たる。東京・千駄木の「文京区立森鷗外記念館」では、特別展「写真の中の鷗外――人生を刻む顔」が開かれている。

上昇気流(2022年2月7日)

衆院予算委員会の新型コロナウイルス対策に関する参考人質疑で、河野茂・長崎大学長が「パンデミック(世界的大流行)を含めた感染症の迅速な情報の収集、解析、対応作成は国防の要」と訴えた。その中で「国産治験薬の早期承認の仕組みの導入」を挙げ、海外の治験に頼っている現状を批判した。その通りだ。

4島返還へ機運醸成を 軍備・経済支配強めるロシア

 北方領土問題への理解と関心を深めるために制定された「北方領土の日」は、今年で42回目を迎える。2月7日は、日本とロシアの国境が択捉島とウルップ島の間にあることを定めた「日露通好条約」(1855年)が調印された日であり、北方領土が日本の領土として国際的にも明確になった歴史的な日だ。

【社説】北方領土の日 4島一括返還に強い決意示せ

 42回目の「北方領土の日」を迎えた。わが国固有の領土である択捉島、国後島、歯舞群島、色丹島が旧ソ連によって不法占拠され、今なお、その状態が続いている。

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