沖縄本島北部・やんばるの大自然を舞台にした大型テーマパーク「ジャングリア沖縄」は7月25日、開園1周年を迎えた。運営会社の株式会社ジャパンエンターテイメントは同日、メディア向け記者会見を開き、年間来場者は約100万人と発表した。ジャングリア沖縄の加藤健史最高経営責任者(CEO)は「われわれのチャレンジはまだ始まったばかりだ。大きく成長していく今後の展開に期待してほしい」と語った。

記者会見の冒頭、1周年アニバーサリープログラムでジャングリア沖縄の「ゴリ応援団長」に就任したタレントのガレッジセール・ゴリさんがビデオレターで祝辞を贈った。「課題はいろいろあると思いますが、私も応援団長として県民の声や来場者の意見を聞き、沖縄県民みんなでこれからのジャングリア沖縄をつくり上げていけるよう、力になれたらうれしい」とあいさつした。
続いて、加藤氏は1年間の歩みを説明した。開業当初は「大きな期待が寄せられていた中、満足のいくサービスや体験の提供ができなかったことは本当に悔しく、課題として残っている」と振り返った。
待ち時間、アトラクション不足の課題を改善
当初、人気のアトラクション「ダイナソー サファリ」は200~300分という長い待ち時間や、アトラクションなどの体験回数の少なさが課題に挙がっていた。アトラクションで一度に体験できる人数を増やす工夫や新アトラクション導入の改善策を講じた。その結果、待ち時間を5分の1の60分に短縮することや、アトラクション体験数を約2倍に増やすことに成功。「満足度は当初の69%から約90%に引き上げることができた」と改善の効果をアピールした。改善を支えたのは最前線で来場者と接する「ナビゲーター」(現場スタッフ)だったと説明し、「ジャングリアの価値はナビゲーターがつくり上げている」と評価した。

1年間の来場者数は100万人(併設するスパの利用者を含む)、売上高は100億円を超える見込みと発表。来場者を増やすため「さまざまな施策を講じたが、残念ながら思うような数字に至らなかった」と報告した。
経済効果494億円 りゅうぎん試算
りゅうぎん総合研究所取締役調査研究部長の安仁屋宗哲氏は、ジャングリアの来場者が1年間で沖縄県にもたらした経済効果を494億円と算出したと発表した。これは、ほぼ同数の客数(約96万人)があった沖縄県に寄港するクルーズ船による経済効果(161億円)の約3倍に相当する。安仁屋氏は今後の運営について「持続可能な観光振興や二次交通の整備、北部の認知度向上が必要であり、さらなる地域との連携や県民ファンの獲得、悪天候時の対策などに期待する」と総括した。
加藤氏は、県内各地の出張イベントを通じて改善案や意見を集めた5300枚のメッセージから、「地元の皆さまや旅行者は新しい沖縄を求めている」と分析。「地域の魅力や価値を発信し再確認できるプラットフォームの役割を担っていく」と展望を語った。地域共創プロジェクト「わがまちウィーク」を企画し、今帰仁村や名護市の各団体によるショーを園内で開催している。
若手社員「地元の誇りに」
会見の最後には、ジャパンエンターテイメントの新卒1期生でアトラクション所属の島袋笑歌さんが社員を代表してあいさつした。島袋さんは「沖縄県、特に北部に住む方々が、『自分の地元にはジャングリアがあるんだ』と誇りを持てる場所へと育て上げることが私の夢」と2年目の決意を語った。

ジャングリア沖縄1周年記念日には園内で特別なプログラムが用意された。入園口のジャングリアツリーではオープニングセレモニーが行われ、「今帰仁子ども太鼓いまじん」が演舞を披露。この日限定特典のカラフルなキャップ(数量限定)やカチューシャを身に着けた来場者らをナビゲーターが笑顔で出迎えた。
日中の「ジャングリアスプラッシュフェス」のショーでは、水にぬれたゲストにオリジナルTシャツ(数量限定)が配られた。また、夜には「ジャングリアナイトフェス」のショーが行われた。花火などが打ち上げられる中、会場は1周年を祝う熱気に包まれた。子供と来園した40代女性(今帰仁村在住)は「最高に楽しかった。また行きたい」と笑顔で語った。






