
沖縄県北西部の伊江島(伊江村)は21日、慰霊塔「芳魂之塔」で「平和祈願祭」を開き、沖縄戦犠牲者を慰霊した。名城政英村長は、「大戦の記憶を決して風化させることなく、命の尊さ、平和の有り難さ、戦争の悲惨さを子々孫々に伝える」と哀悼の意を表した。
同日、第11管区海上保安本部は灯台殉職者慰霊式を執り行った。第11管区の木川嘉将本部長は、「私たちはこの灯火を守り殉職された職員とそのご家族の貴い意思をしっかりと引き継ぎ、職員一丸となって安心安全の確保のため一層職務に奨励する」と誓いの言葉を述べた。
当時技術員だった玉城力さんの娘・新垣幸子さん(82)は、「沖縄を二度と戦場にしないためにはどうしたらいいか、皆で協力し合うことが大事だ。現在の他国の戦争にも真剣に向き合わなければいけない」と語った。慰霊式には遺族のほか玉城デニー知事や海保、米軍関係者らが参列した。
米軍は1945年4月16日、沖縄本島上陸作戦の拠点と位置付けた伊江島に上陸。21日まで続いた激しい地上戦で旧日本軍の兵士約2000人と住民約1500人が犠牲になった。空襲では、伊江島灯台に勤務していた3人の職員とその家族5人が殉職した。苛烈さゆえに伊江島の戦いは「沖縄戦の縮図」とも呼ばれている。





