トップ国内沖縄知る人ぞ知るミカンの女王 交雑で濃厚な甘さのマーコット

知る人ぞ知るミカンの女王 交雑で濃厚な甘さのマーコット

 目的地に向かう途中のパーキングエリアで、筆者は「マーコット」という耳にしたことのない品種のミカンを見つけた。普通のものを買ったつもりで家に帰って冷やしてから食べると、今まで味わったことのない濃厚な甘みに、思わず「え?」と声が出た。たった一口で「個人的おいしいオレンジランキング」でぶっちぎりの1位に躍り出た。

マーコット
マーコット

 マーコットとは、ミカン類とスイートオレンジを組み合わせたタンゴール(ミカンとオレンジの交雑種)だ。皮は薄く、赤みが強いだいだい色で、種は小さく多い。糖度はなんと14度から18度と柑橘(かんきつ)類ではトップクラスの甘さで「ミカンの女王」と呼ばれることもあるそうだ。種が多いためジュースに加工されて販売されることも多い。国産は2月から4月に店頭に並ぶ。

 生産量が少なく、認知度が低い珍しい果物のため、「知る人ぞ知るミカン」と言われている。正直、人に教えたくないほどの絶品だが、あまりの感動に紹介せずにはいられない。

 マーコットの国内生産量は佐賀県が全体の9割を占め、熊本、沖縄と続く。沖縄では約1トン生産されている。出荷の期間は春先で短いが、贈答品用にネット通販で本土でも購入できる。ただ、数量限定のため、注文できるとは限らない。

 マーコットだけではない。たっぷりの太陽光が一年中降り注ぐ沖縄では、多種多様な柑橘類が実る。冬の味覚タンカンに始まり、皮が厚いという意味のカーブチーや県を代表するシークワーサー、オートー、タルガヨーなどがある。県内のスーパーで並ぶ。

 ほとんどが緑色の見た目で、観光客は「酸っぱいのではないか」と心配するだろうが、酸味が少なく甘みがあるのも多い。ビタミンも豊富である。沖縄自慢の柑橘類をご賞味あれ。(A)

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