トップ国内沖縄お菓子〝レイ〟で祝う卒業【美ら風】

お菓子〝レイ〟で祝う卒業【美ら風】

 2月から、県内の食料品店や「100円ショップ」などで、はがきサイズのスナックやあめなどのお菓子をつなぎ合わせた大きな首飾りのようなものを見掛けるようになった。見たことのない光景を不思議に思い、調べてみると、これは3月の卒業式でのお祝い品であることが分かった。

 沖縄では卒業生はお菓子の「レイ(首飾り)」をプレゼントするのが定番だ。友人や家族、後輩などから贈られたレイは幾重にも重なり、多いほど良いようだ。卒業式を終えた後、校庭には鮮やかなレイを身に着けた卒業生が写真撮影して思い出を残す。鮮やかな色のレイには、「これからもがんばってね」と書かれた親からのメッセージが添えられていることもあった。

 ショップで売られている既製品を買う人もいれば、手作りでラッピングする保護者もいる。そのほかの贈り物として、フラダンスで身に着ける花のレイや髪につける花冠、花束やバルーンも賑(にぎ)やかな卒業の日を演出する。

 お菓子のレイを贈るのは沖縄特有の文化で、20年以上の歴史があるという。店側にとってはバレンタインデーのような商戦にもなっている。カレーの具材やパンを首飾り型にラッピングするなど工夫を凝らしている。

 しかし、一方で問題も浮き彫りになっている。豊見城(とみぐすく)市のホームページには卒業式のレイに対する苦情が公開されている。部活に入っていない生徒らは、レイがもらえないことで寂しい思いをするから卒業式を休みたい――。こうしたレイの文化廃止を要請する声だった。

 同市の学校教育課は、不公平感を生む状況から、プレゼントの自粛を伝えるプリントを学校を通じて配布している。家族愛や友情を表現する文化に、学校側も悩まされているようだ。(A)

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