
那覇市内のバス運賃が20円値上げすると報じられ、地域住民からは驚きの声が上がっている。沖縄のバス運賃は、全国と比較しても割高で、車を持たない通勤客にとっては大ダメージだ。
那覇バス、琉球バス交通、沖縄バス、東陽バスの4社は、4月から那覇市内の均一運賃を現在の260円から280円にすると発表した。通勤定期の料金は値上げする一方で、通学定期は子育て世帯の家計負担に配慮し、据え置かれた。また市外のバスについては、来沖観光客の増加に伴って利益が安定しているため、値上げは見送られた。
県外に出る時、筆者は那覇空港での車の駐車料金を節約するために、バスを利用することがある。平日でも大きなキャリーケースを持った外国人観光客が那覇空港線を利用しているのを見掛ける。しかし、ほとんどの場合、バスは時間通りにやって来ない。渋滞の影響で10分から20分遅れるのは当たり前で、空港に到着する頃には予定より30分も遅れることがあった。
バスの利便性が低下し、那覇市内では地元住民の利用の減少に歯止めがかからない。値上げによりさらなる「バス離れ」が加速するだろう。
そんな中でも値上げを決めたのは、深刻な運転手不足が関係している。運転手の高齢化や賃金の低さは長年の問題で、今回の運賃値上げを機に処遇改善を図るという。
沖縄の公共交通はモノレールとバスしかない。少ない選択肢の中で、運転免許証を返納する高齢者が多くなる近い未来、バスは重要な移動手段の一つだ。問題が山積みだが、バスという交通インフラ維持のため、自治体による補助などさらなる取り組みが求められる。(A)






