トップ国内沖縄春季キャンプで“球春”到来 プロ野球1軍6球団が沖縄入り

春季キャンプで“球春”到来 プロ野球1軍6球団が沖縄入り

横浜DeNAベイスターズのキャンプ地で記念撮影するファン=1日、宜野湾市の「ユニオンですからスタジアム宜野湾」(竹澤安李紗撮影)
横浜DeNAベイスターズのキャンプ地で記念撮影するファン=1日、宜野湾市の「ユニオンですからスタジアム宜野湾」(竹澤安李紗撮影)

 横浜DeNAベイスターズをはじめ、リーグ優勝と日本一を目指すプロ野球1軍6球団が1日、沖縄県内のそれぞれのキャンプ地に入った。沖縄の“球春”の到来だ。沖縄観光の閑散期に当たる2月にあって経済効果をもたらしている。(沖縄支局・竹澤安李紗)

 球春とは主にプロ野球のオフシーズンが終わり、春季キャンプやオープン戦が開かれる2月から3月の季節を指す。横浜DeNAベイスターズの1軍がキャンプインした宜野湾市のキャンプ地には1日、多くのファンが駆け付け、選手たちに熱視線が注がれた。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも選出されている牧秀悟内野手のサイン会(抽選)なども行われた。サインをゲットした親子連れのファンは会場にあるシーサーの前でサインボールを持って、笑顔をカメラに収めていた。

 同球団による宜野湾キャンプは40回目の節目となる。相川亮二新監督は市内の宿舎の歓迎セレモニーであいさつし、「ことし必ずリーグ優勝・日本一を勝ち取る」と28年ぶりのリーグ優勝に向けた決意を語った。

 キャンプ地では、ファンが選手らの練習を間近で見ることができるのが大きな魅力だ。さらにプロ野球の練習試合は、無料で観覧できる。公式戦開催が通常、シーズンで2試合しかない沖縄にとって貴重な機会となり、毎年、県を挙げてブランド価値の向上と経済効果の創出を図っている。

 ちなみに、横浜DeNAベイスターズが使用するのは、「ユニオンですからスタジアム宜野湾」。県内に19店舗を展開するスーパーマーケットチェーンの「フレッシュプラザ ユニオン」が命名権(ネーミングライツ)を2024年2月から約4年間、年間550万円で取得したことで付けられた。

 命名権とは、企業などが対価を支払うことで企業名や商品名を用いた愛称を付けることができる契約。「ユニオンですから」は、24時間営業をアピールし、テレビCMなどで県民に馴染(なじ)みのあるフレーズから取った。事情を知らない県外の人にとっては、一度は検索して調べたくなる球場名で、地元企業を知るきっかけになっている。

 県外の野球ファン向けに、県はプロ野球の春季キャンプのパンフレットを作り、交通情報やキャンプが開催される各地の観光案内の発信に取り組んでいる。プロ野球沖縄キャンプ2026事務局は今年、ベースボールシャツ型のかりゆしユニホームを制作。沖縄の伝統工芸の紅型(びんがた)模様を取り入れている。

 県が毎年力を入れる背景には、春季キャンプの経済効果がある。りゅうぎん総合研究所の発表によると、25年の沖縄キャンプの経済効果は224億円と過去最高を記録した。24年比26%の増加となり、県外からは12万人が訪れたと推計された。今年3月には第6回WBCがあり、例年以上にプロ野球に注目が集まることから、26年は昨年の実績を上回る勢いがあるとみられている。

 一方で、中国政府が日本への渡航自粛を呼び掛けている影響で、来沖する中国人観光客が減少する見込みだ。中国の旧正月「春節」の大型連休に当たる2月15日から23日は、春季キャンプの終盤に開催されるオープン戦(21~23日)と時期が重なっている。今年は、例年よりも混雑は緩和し、観光しやすいだろう。

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