
大東建託がこのほど発表した「住みたい街ランキング2025(全国版)」で、沖縄県那覇市が5年連続で全国2位に選ばれた。1位は6年連続で福岡市、3位は横浜市。那覇市は近年安定して上位にランクインしており、人気を確固たるものにしている。
那覇市の選定理由については、「気候がよく、地元住民の方々が優しいから」「観光で行って気に入ったから」「商業施設が揃(そろ)っている」などの回答者のコメントが並んだ。
確かに那覇市は、都市としての機能はしっかりと備えつつ、海や観光地が近いため、リゾート気分を感じながら暮らすことができる理想的な街かもしれない。一方で、慢性的な交通渋滞や台風の被害なども懸念される点ではあるが、それは実際に住んでみなければ分からないのだろう。それでも、多くの人の「憧れの移住先」として評価を受け続けていることは誇れる事実である。
沖縄はかつて全国唯一、東京以外で人口増を続ける地域として注目されてきた。しかし2022年、祖国復帰以降初めてマイナスに転じ、以来、減少傾向にある。それでも総人口が深刻な減少に至っていない理由は、転入による社会増の下支えがあるからだ。
また、沖縄は出生率が高いことでも知られ、依然として全国トップ水準を維持している。さらに、インバウンドの回復に伴い、観光やサービス業などで新たな雇用が生まれ、外国人の就業・居住も増加傾向にある。
これらのポテンシャルを活(い)かし、人口の自然減となってしまった状況を打破するためにも、社会増に頼るだけではなく、生活支援の拡充や環境整備などにさらに力を入れ、「住みたい街」から「住み続けたい街」になっていくことを期待したい。
(K)





