
「真面目に沖縄の公を考える」をテーマに議論を深める「沖縄真面目大学」(光永勇会長)の講演会が18日、那覇市内で開かれ、政治評論家の田村重信氏が講演した。以下は講演要旨。
憲法改正は沖縄にとって、とても重要だ。自衛隊が「軍隊」として日本を守れるようになると、沖縄に駐留している在日米軍が撤退したとしても対応ができる。むしろ将来、在沖駐留軍が撤退した時のためにも憲法改正が急務だ。
小泉(純一郎)政権の時に、自衛隊を「自衛軍」にする案が浮上した。その後、自民党が下野した谷垣(禎一)総裁の時には「国防軍」へとリニューアルしたが、安倍(晋三)政権の時に「自衛隊の明記」に戻ってしまった。これでは不十分だ。結局、重要な部分は米軍依存の体制のままになってしまうからだ。安倍さんが提唱したものでも、良くないものは正しい方向に戻していく必要があるのではないか。
沖縄に関わる政策は、沖縄の人々が自ら考え、声を上げていくことで進んでいく。日本は失われた30年で、誰かに言われなければ動かない「役所体質」がまん延してしまった。沖縄も似たところがある。東京に期待するだけでなく、自分たちで沖縄の強みを生かしていく方法を考えて政府に要請していく姿勢が大切だ。
(談)