中川昭一元財務・金融相(故人)の妻で元衆院議員の中川郁子氏が、夫が財務相だった17年前の2009年2月、イタリア・ローマで行われたいわゆる「酩酊会見」について、3月29日に自身のフェイスブックに投稿し、波紋を呼んでいる。
投稿では、会見前の非公式ランチで読売新聞記者から薬剤を渡され、それを飲んだ上でワインを一口飲んだ後に朦朧(もうろう)状態になったと指摘。ランチをセッティングした財務省関係者や記者との同席経緯についても触れた。
投稿が掲載されると、SNS上に波紋が大きく広がった。読売新聞は3月30日、公式サイトで「本紙の元経済部記者についてSNS上で流布・拡散されている情報が、国会答弁や記者会見の客観情報から、事実無根であることを確認した」と反論。「中川氏本人が帰国後の国会答弁や記者取材で、ローマ行きの飛行機内で風邪薬を多めに服用した影響と説明している」として、法的措置も検討すると発表した。
中川氏は当時、ローマ到着後の日米財務相会談や、翌日のG7(主要7カ国)財務相・中央銀行総裁会議をこなした後、ランチを経て会見に臨んでいる。風邪薬服用が原因とする本人の過去の説明との整合性をめぐり、疑問の声も上がっている。また、投稿では具体的な記者名や詳細が挙げられた点について、読売側は個別の反論を避けている。
会見ではテーブルにワインが置かれていたことや、会見実施の経緯などをめぐり、当時からさまざまな指摘があった。中川夫人の投稿は後に削除されたが、SNS上で議論が続いている。
元秘書の諸井真英・埼玉県議は、自身のユーチューブで、投稿内容はこれまでも夫人が明らかにしていたもので、今回の投稿に「特別な意図はない」と説明。X(旧ツイッター)に郁子氏の投稿全文を掲載している。原口一博前衆院議員は自身のXに、「『酩酊会見』など中川昭一さんがするはずがない」と書き込んでいる。






