兵庫県芦屋市はこのほど、政党機関紙の庁舎内勧誘に関するアンケート調査の結果を公表した。勧誘を受けたことがあるという職員のうち、75%(61人)が心理的な圧力を感じたと回答。個人情報などを扱うため、職員以外の立ち入りが禁止の執務室内で勧誘を受けたと回答した職員も3人いた。
芦屋市は2024年3月、議会総務常任委員会で「政党機関紙の庁舎内勧誘行為の実態調査を求める陳情」を採択。これを受けて、10月28日から11月11日にかけて係長級以上の職員298人を対象にアンケートを実施し、78.8%(235人)が回答した。
勧誘の際、心理的圧力を感じた職員61人のうち、実際に購読したのは47人。購読を断った職員14人のうち、その後も勧誘を受けたことがあると回答した職員は9人だった。
議員による執務室立ち入りも
アンケートの自由記述欄には、「過去に勧誘を断った職員が嫌がらせをされたと聞いたので、購読することにした」「正式な辞令を受けていない内示の段階で、職場に来られ勧誘をされたことにも圧力を感じた」「仕事中でもカウンターの中に入り、席の前に立ち、延々と購読を要求される」といった記述があった。
また、執務室内には「守秘義務のある業務や未公開の業務がある」「個人情報や意思形成過程情報が机上に置かれている」ため、議員の出入りに対し情報管理の面を懸念する声も上がった。
中には、「勝手に機関紙を置かれ続け請求されたが、全て返却して支払わなかった」と回答した職員もいたが、職員の公平性やルール順守の点から、庁舎内の勧誘を「全面的に禁止してほしい」という意見が出された。
25年1月に芦屋市は結果を公表し、髙島崚輔市長が市議会議長に申入書を提出した。その中で、①議員の側から心理的圧力を生じさせないこと②議員が執務室に立ち入らないこと―を求めた。
赤旗押し売りトラブル後絶たず
共産党機関紙「しんぶん赤旗」を巡っては、庁舎内での押し売りトラブルが全国で報告されている。





