トップ国内高市首相、拉致問題「突破口開く」 首脳会談意向を北に伝達

高市首相、拉致問題「突破口開く」 首脳会談意向を北に伝達

北朝鮮による拉致被害者の帰国を求める「国民大集会」に出席した高市早苗首相(右)と横田早紀江さん(左から3人目)など拉致被害者家族ら=3日午後、東京都千代田区(石井孝秀撮影)

 高市早苗首相は3日、東京都内で開かれた北朝鮮による拉致被害者の帰国を求める「国民大集会」に初めて出席した。高市氏は問題解決のため、日本側の主体的な行動の必要性を訴えた上で「既に北朝鮮側には首脳会談をしたい旨を伝えている」と明かした。

 首脳会談の打診に対する北朝鮮側の反応は明らかにしなかったが、拉致問題解決は「北朝鮮や国際社会も大きな利益を得ることになる」と指摘し、「私自ら先頭に立ち、状況に応じて果敢に行動することで具体的な成果に結び付けたい。私の代で何としても突破口を開く」と決意を表明した。

 また、高市氏は「認定の有無を問わず、すべての拉致被害者の一日も早い帰国実現に向けて心血を注ぐ」と強調。「被害者の方々の命と国家の主権が懸かったこの問題に対して、私は手段を選ぶつもりはない」と語った。

 集会には拉致問題を担当する木原稔官房長官も出席し、拉致問題は「過去の歴史上の事件ではなくて、今なお被害者が自由を奪われ、帰国できない状態が続く現在進行形の問題」と強調。「日本国民として重要な問題だと、さまざまな形で国内外に示していくことが重要だ」と指摘した。

 被害者の親世代でただ一人存命している、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の母早紀江さん(89)も集会に参加し、「総理が着任した時、信念を持って(拉致問題を)解決すると仰(おっしゃ)ってくれたことに対し、本当に心から感謝している。必ず実現していただきたい」と訴えた。

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