
日本の真の独立を目指す有識者会議
保守系の政治家や学者らでつくる「日本の真の独立を目指す有識者会議」(議長=小堀桂一郎東京大学名誉教授)は29日、東京・内幸町のプレスセンターで記者会見を開き、戦後80周年声明を発表。歴史認識を巡り、「もう『リメンバー・パールハーバー』とは言わせまい!その代わりに『リメンバー・ザ・ハルノート』と言うべし」という趣旨の声明を出した。
声明文では、1941(昭和16)年12月8日の真珠湾攻撃で日米戦争が始まったわけではないとした上で、「その前に行われた米国による日本の在外資産の凍結や対日石油輸出全面禁止といった対日措置で、日本は窮地に追い込まれた」と当時の情勢を分析。日本が米国との戦争回避のために重ねた交渉の努力も水の泡となり、国務長官コーデル・ハルから駐米大使の野村吉三郎に手交された最後通牒(つうちょう)「ハルノート」が「第ニ次世界大戦の発生原因に関して最も重要な文書の一つだ」と主張する。
有識者会議副議長の山下英次・大阪市立大学名誉教授は「日米戦争は米国が仕掛けたものであるにもかかわらず、日本に濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)を着せようとする『リメンバー・パールハーバー』は、日本を著しく貶(おとし)めるものだ」と不快感を示し、「『リメンバー・ザ・ハルノート』と言うことで、日米開戦の主たる責任は日本にあるわけではないと国内外に示すことが重要だ」と強調した。





