トップ国内高市内閣発足 政策実現のアクセルを 自維連立に期待

高市内閣発足 政策実現のアクセルを 自維連立に期待

衆院本会議で首相に指名され、あいさつ回りで日本維新の会の吉村洋文代表(左から2人目)と握手する自民党の高市早苗総裁(中央)=21日午後、国会内
衆院本会議で首相に指名され、あいさつ回りで日本維新の会の吉村洋文代表(左から2人目)と握手する自民党の高市早苗総裁(中央)=21日午後、国会内

 7月の参院選で自民党は大敗を喫し、衆参両院で与党が過半数割れを起こしてから3カ月が経った。物価高で生活が困窮する世帯が増え、これ以上の政治空白を長びかせてはいけない状況にあって、新政権が誕生したことに多くの国民は安堵(あんど)しているはずだ。女性初となる首相誕生に国民の間には高揚感がある。

 自民の高市早苗総裁にとっては生みの苦しみだった。最大野党の立憲民主党が野党統一首相候補として国民民主党の玉木雄一郎代表を中心にまとめる動きをするさなか、自民が26年間、連立など協力関係にあった公明党が離脱した。ただ、平和主義と憲法尊重を掲げ社会福祉に重点を置く「中道」の公明は、自民が防衛力の強化や改憲を推し進める上で「ブレーキ」になっていた。

 日本維新の会との連立合意は急展開だった。直近の衆参両院の選挙で伸び悩み退潮傾向が鮮明な維新にとって自民の誘いは「渡りに船」だ。維新は15年前、大阪の自民党系地方議員が立ち上げた。関西圏以外では議席を増やせずにいるが、与野党どっちつかずの態度から「ゆ党」と揶揄(やゆ)されてきた。

 維新の衆院議席数は35あり、公明より11議席多い。基本政策が一致する政党や国会議員に引き続き協力を呼び掛け、将来的には与党過半数を得る努力が求められる。

 維新が閣外協力にとどまったのは残念だ。連立を組む以上、政権運営に責任を持つのが筋だ。将来的に閣僚を送り出し、安定した体制を整えることが望ましい。

 過去、自民との連立政権に参加した政党は公明を除いて埋没した。党利党略を超えて党是である「しがらみのない政治」「身を切る改革」を実行し、政策実現の「アクセル」の役割を果たせば、国民から必要とされる政党として存在感を示すことができるだろう。(豊田 剛)

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