
東京・浅草橋の老舗人形店「久月」は、愛着のある人形を供養する「人形報恩祭」を8日、東京都台東区の第六天榊神社で行った。人形に「自分たちの無事な成長を見守ってくれた」ことへの感謝を捧(ささ)げる行事で、今年で14回目の開催となる。
供養される人形はこけしやぬいぐるみ、木彫りの熊なども含めて約700体。宮司によって祝詞が奏上された後、人形に込められた魂を抜く「御霊抜き」の神事が行われた。お焚(た)き上げは後日行われる。
久月の横山久俊・代表取締役社長は「浅草橋などは古来より人形や玩具と非常に深い関りがあった。売っておしまいでなく、その最後までの面倒を見るのは、町にとっても大事なことだ。伝統に関心を持つきっかけにもなってほしい」と語った。





