自民党総裁選(10月4日投開票)の立候補した5人は24日、初めての街頭演説会を東京都千代田区のJR秋葉原駅前で開催した。各候補は10分の持ち時間で演説。党の再生を誓い、物価高を踏まえた経済政策や社会保障政策を訴えた。

小林鷹之元経済安全保障担当相は「自民党を再起動させる。新しい世代が前面に立って、もっともっと前に出て、思い切って引っ張っていく」と若さをアピールした。
党や政府で役職を歴任した茂木敏充前幹事長は「党や政府でさまざまな経験をアピール。「若い人が未来は明るいと思える国づくりをしたい」と語った。
林芳正官房長官は、官房長官として結果を出し切れなかったと反省した上で、「抜本的に党を変える」と誓った。
保守派の人気が高い高市早苗前経済安全保障担当相は「今こそ責任ある積極財政で危機管理投資を行い、経済成長する」と強調。「必ずや日本がもう1回世界のてっぺんに立って、日本の課題を、そして世界の共有課題を解決していく」と訴えた。
最後に演説した小泉進次郎農林水産相は「安倍晋三元首相が力を入れたデフレ脱却で、日本はインフレ局面に入った」と振り返り、「インフレ対応型の経済運営に持っていく」と語った。

秋葉原は自民の国政選挙で打ち上げ演説の場所として定着。安倍氏が多くの支持者を集めた「聖地」だ。昨年の総裁選でも演説会場となった。日の丸やハートマークが付いたうちわやを掲げて応援する人もおり、応援合戦にも似た雰囲気があった。
街頭演説会は、26日は名古屋市、10月2日は大阪市で行われる。





