
福島県郡山市で8月上旬に行われ今年で第61回目となる恒例の「うねめまつり」に、世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)が初めて参加した。文部科学省の解散命令請求を受けた審理が裁判所で行われている中、地元の対応が注目された。(福島支局・長野康彦)
市民グループ・団体・企業から72団体が参加するうぬめまつりのメイン行事の「踊り流し」には2日間で約4300人が参加した。そのうち、家庭連合の「郡山家庭教会」は9日、プラカードと「家庭は愛の学校」と書かれた横断幕を掲げながら、40人がオリジナルの踊りを披露した。
郡山家庭教会からの参加申請に対し、うねめまつり実行委員会(郡山商工会議所)は、①解散命令の最終的な結論が出ていない②教団は反社会的勢力に位置付けられていない――ことから「参加を断る理由がない」と判断した。

本紙の取材に郡山家庭教会の廣川淳也教育部長は、「ありのままの姿を見せることで教会を知ってもらう、郡山を盛り上げたいという思いで参加した」と説明。「苦情はなく、唯一の反対といえば紀藤正樹弁護士のXの投稿だけ」と指摘した。
家庭連合反対派の急先鋒として知られる紀藤氏は22日、自身のX(旧ツイッター)に「『郡山家庭教会』が郡山のお祭り『うねめまつり』のパレードに参加。鹿児島『おはら祭り』は参加不可でしたが統一教会は『信教の自由を守る会』と言う別名で『家庭は愛の学校』と宣伝。今後の被害等が憂慮されます」と投稿した。
この投稿について廣川氏は「ちゃんと『郡山家庭教会』と名前を出して参加している。『家庭は愛の学校』とアピールすることで起こる被害は考えられない」と紀藤氏のXへの投稿に反論。「実行委員会の対応はありがたかった」と語った。
教団への解散命令請求を巡っては、鹿児島市で昨年10月、市などで構成される実行委が主催する祭りへの参加を拒否された。一方、富山県は7月、礼拝行事のための県管理公園の使用を許可するなど、各自治体で対応が分かれている。教団は3月、東京地裁から解散を命じられ、東京高裁に即時抗告している。







