
「信仰の自由は奪わせない!」―。世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)の信者でつくる「基本的人権・信教の自由を守る東京都民の会」は30日、日比谷公園大音楽堂(東京都千代田区)で集会を開き、自由に信仰できる社会の実現を訴えた。参加者は約1000人(主催者発表)で、集会後には省庁の立ち並ぶ霞ケ関の通りを、シュプレヒコールを上げながら歩いた。
ゲストとして招かれた家庭連合の田中富広会長は、日本社会に宗教的価値観や伝統的な家庭像を否定する共産主義的思想が広がっていると指摘した上で、「反日の思想を持った者が、私たちに反日のレッテルを貼っている」と強調。さらに「(家庭連合の信者は)この共産主義と真っ向から対峙(たいじ)してきた。どのように見られようと、堂々と誇り高く、われわれの叫びを継続していこう」と呼び掛けた。
また、集会には浄土真宗光寿院の酒生文弥住職も登壇し、「今、『自由』が風前の灯(ともしび)だ。皆さんが暑い中を行進するのは、単に一つの宗教団体のためではない。侵されつつある大切な『自由』を守り抜くための戦いだ」と訴えた。
集会を終えると、参加者たちは同公園をスタート地点にデモ行進を開始。文部科学省などの前を行進しながら「私たちの教会を奪わないでください」「私たちは日本を愛しています」と声を上げた。





