●中国寄りの石破首相
中国は中国海警を用いて日本の領土である尖閣諸島を継続的に奪おうとしている。さらに有人機・無人機を用いて日本の領空を奪おうとしている。中国が日本に対して悪意を向けているが石破首相は中国に対して遺憾砲で終わっている。アメリカのトランプ大統領が日本に対して関税で挑むと石破首相は7月9日、千葉県船橋市での演説で「国益をかけた戦いだ。なめられてたまるか。たとえ同盟国であっても正々堂々言わなければならない。守るべきものは守る」と発言した。
同じ国益に関わることだが石破首相は中国が日本に対して行っていることは黙認し、トランプ大統領が日本に対して行うことは許せない態度を明らかにしたことは国内を驚かせた。その直後にアメリカは日本とオーストラリアに対して米中戦争が発生したら関与することを要求。

●関与の意味
報道によれば7月12日にアメリカ国防総省コルビー政策担当次官が日本とオーストラリアの国防当局者に対して台湾有事で米中が軍事衝突した際の役割を明確化するよう伝えた。これは日本とオーストラリアに「関与」を求めたものとされる。報道が事実であればアメリカと中国が直接戦争開始したことを想定した内容であり、日本とオーストラリアに集団的自衛権を行使することを予告している。それだけではなく、アメリカは中国に対して報道を用いた間接的な宣戦布告をしたことを意味している。
■台湾有事で日豪の「関与」要求 米国防総省の政策担当次官、米中軍事衝突なら 英紙報道
https://www.sankei.com/article/20250712-RJ5XLSU7FRMIHJUQUPIGPBQJ3A/
これまでアメリカは日本だけではなくヨーロッパの同盟国にも防衛費増額を要求していた。アメリカが同盟国に防衛費増額を求めることはアメリカの代理としてロシア・中国などと戦争させることを示唆していた。だが直接的な表現で米中の軍事衝突と関与を使うことはトランプ大統領の方針が変わったことを示唆している。
・干渉:間接的な内政干渉
・関与:直接的・軍事力の投入
干渉は自国の政府が言葉で外国の政府を指導することを意味する。これは覇権とも呼ばれているが関与とは別物。関与は自国の軍隊を投入することを意味する。このためトランプ大統領が日本とオーストラリアに求めた関与は後方支援ではなく戦闘の意味が強くなる。報道が事実であればトランプ大統領は米中軍事衝突で自衛隊の投入を求めている。これは石破政権に対して金・物資の提供ではなく自衛隊の投入を求めているのだ。
石破首相がトランプ大統領から求められた関税で怒り「なめられてたまるか」と発言した後に、日本とオーストラリアに関与を要求する内容が報道で明らかにされた。これが意図的か偶然かは不明。だがこれだけは断言できる。石破政権に対して中国に付くかアメリカに付くかの踏み絵だ。
●同じ海洋国家を怒らせる石破首相
紀元前のペロポネソス戦争は都市国家の戦争だった。だが紀元前の時代から大陸国家と海洋国家の対立構造が現代まで変わることなく続いている。大陸国家は土地の資源から利益を得るから土地の占有と同心円状に領土を拡大する。実際に中国の第一列島線・第二列島線の構想は大陸国家の戦略として典型例。
大陸国家の政治構造は土地の占有であり土地の管理だから人間も同じように管理する。このため国内では独裁的に人間を管理するから外国に対して民主的に対応する。これは国内で対立するから外国からの干渉を避けるためだ。
それに対して海洋国家は外国との貿易で利益を得るから海上交通路から資産を得ている。だから海峡・運河などの緊要地形の防衛に敏感になり、最近でもイランがホルムズ海峡を封鎖することを示唆したら空母打撃群を集めている。海洋国家は貿易で利益を得るから強引に取引して利益を得るから独裁的になる。
このような歴史的経験から生活環境が人間の思考に影響する蓄積が地政学として成立した。生活環境は法体系にも影響を与えており、大陸国家は大陸法、海洋国家は海洋法として区別が生まれている。このため地政学は国家間の対立構造の本質になった。
・地政学:生活環境が人間の思考と行動を先決的に規制する。
・大陸国家:国内は独裁で国外には民主的
・海洋国家:国内は民主的で国外には独裁的
・大陸国家:必要性で思考する
・海洋国家:可能性で思考する
日本は海洋国家なのに大陸国家である中国に接近した。これは同じ海洋国家アメリカ・イギリスへの敵対行為。それなのに自民党・石破政権は露骨に中国寄りの態度を示しトランプ大統領に反発する言動を見せた。これは明らかにアメリカ政府・アメリカ軍に喧嘩を売る行為。おそらく自民党・石破政権の多くが地政学を知らないからことの重大さを理解していない。
●集団的自衛権と踏み絵
アメリカは日本とオーストラリアに対して米中軍事衝突に備えることを要求。これは明らかに中国に対する間接的な宣戦布告だから中国は理解したはずだ。これは米中戦争が近いと。同時に日本とオーストラリアに関与を求めたのだから集団的自衛権に備えた派兵準備を求めている。これが明らかだから中国は外交・軍事で引くことができない状態になった。
集団的自衛権は時の強国が派兵を求めたら軍隊を派兵することが国際社会のマナー。これは派兵により「我が国は火事場泥棒ではない」ことを宣言することが目的。これは白人世界のマナーだが、国同士の戦争を悪用して火事場泥棒をする国があった。戦争が終わった後に火事場泥棒をした国に対して報復をする。すると報復合戦が続き白人世界は疲弊した。この反省から時の強国が派兵を求めたら派兵して火事場泥棒ではないことを示す事になった。これが集団的自衛権のルーツ。
アメリカは露骨に中国と日本に対して集団的自衛権を見せつけ、日本とオーストラリアに対して関与を要求したのだから踏み絵にもなっている。つまり石破政権が拒否したら海洋国家の裏切り者として排除されることになる。
現段階でアメリカはオーストラリアに対して原子力潜水艦の派兵を要求したらしい。だがアメリカが日本に対して要求した内容は出ていない。オーストラリアの原子力潜水艦は太平洋上に位置するグアム周辺のパトロールが目的だと思われる。ならば日本の自衛隊は何を要求された?
私は航空自衛隊・海上自衛隊が東シナ海の制空権・制海権を獲得することを要求されたと推測する。これはアメリカ軍との連携が前提だと思うが、地図から見ても日本から近く兵站の負担も軽い。重要なのは日米共同で東シナ海の制空権・制海権を獲得すれば中国の貿易を遮断できる。軍事から見れば中国海軍は海に出ることが不可能になる。僅か一手で中国貿易・中国海軍の海洋進出を遮断できる。合理的でありアメリカ軍としても積極的に実行することで台湾防衛を有利にできる。
仮に私の推測が正しければオーストラリアとは異なり公にはされない。何故なら攻勢的な内容であり日本の立場を中国に対して鮮明にできる。これを石破政権に突きつければ踏み絵にもなるから一石二鳥。ここで石破政権が選択を間違えたら自民党はトランプ大統領から潰されるだろう。
●踏み絵は良いことだ
自民党・石破政権は国民を苦しめている。さらに外交音痴だから同じ海洋国家アメリカを怒らせている。日本がアメリカに追従するのではなく地政学から見ればアメリカ・イギリスと連携するのが基本。同じ海洋国家と連携するのが追従になり同盟関係を破壊することは外交として自殺を意味する。
これは日本の政治家として失格でありアメリカ依存から脱却する発言は美しいが地政学を無視した無知の狂言。日本は独自の軍事力で「自分の国は自国の軍隊で守る」方針と実行が必要なだけだ。実際にこれをトランプ大統領は日本に要求している。
トランプ大統領が日本に要求していることは日本人には有益で親中派の政治家には困る内容。日本が自分の国は自国の軍隊で守ることは、日本がアジアで覇権を持つことであり日本がアジアのバランサーになることを意味している。これでアメリカ依存から脱却しアメリカの同盟国になるから日本人には良いことだ。だが裏の意味では日本がアジアのバランサーになることはアメリカの防波堤になる。だからトランプ大統領は石破政権にアメリカ依存からの脱却を要求している。
石破首相はトランプ大統領に対して「なめられてたまるか」と発言した。これはトランプ大統領を殴る行為なのだが石破首相は理解していないだろう。だがアメリカから石破首相に踏み絵を要求されたのだから面白い二者択一になった。それは石破首相が中国を選ぶとトランプ大統領から潰される。仮にアメリカを選ぶと日本は国防が強化され中国の脅威から守られる未来が待っている。だからトランプ大統領が石破首相に求めた踏み絵は国民には素晴らしい出来事だ。
(この記事はオンライン版の寄稿であり、必ずしも本紙の論調と同じとは限りません)






