
安倍晋三元首相が銃撃され亡くなってから3年となった8日、現場の近鉄大和西大寺駅(奈良市)前ロータリーに設置された献花台には、次々と人々が訪れ、冥福を祈った。
事件現場に居合わせたという奈良市の60代主婦はヒマワリの花を手向け、「笑顔の安倍さんが懐かしい。天国から日本を見守ってほしい」と話した。現場に初めて訪れたという兵庫県の20代の男性は「安倍さんが生きていれば日本の政治がここまで酷くなることはなかった」と悲しんだ。
献花台は地元の有志団体が設置した。周辺は柵で囲われ、手荷物検査が行われたほか、多くの警察官が警備に当たっていた。
現場から東へ約5キロ離れた三笠霊苑(奈良市)の安倍氏の慰霊碑「留魂(りゅうこん)碑」にも献花に訪れる人の姿が見られた。

JR船橋駅前(千葉県船橋市)では、世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)の友好団体・国際勝共連合の渡邊芳雄会長らが安倍氏の追悼集会を開いた。集まった聴衆らは11時半ごろ、黙祷(もくとう)をささげながら冥福を祈った。
渡邉氏は、家庭連合の解散命令に触れ、「テロリストの意図をそのまま実行する民主主義があっていいものか。このままでは安倍氏の願った『美しい日本』が、どんどん崩れていく一方だ」と訴えた。
安倍氏は2022年7月8日午前11時31分、大和西大寺駅前の路上で参院選の応援演説中に銃撃され、同日夕、搬送先の病院で死亡した。山上徹也被告(44)が現行犯逮捕され、殺人罪などで起訴された。母親が家庭連合に多額の献金をしたため生活が困窮し、「教団とのつながりがある安倍氏を狙った」と供述している。裁判員裁判の初公判は10月28日に奈良地裁で開かれる。






