
「信教の自由を守る」をテーマに沼津平和大使セミナー(主催・東静岡平和大使協議会)が28日、静岡県沼津市で開かれ、臨済宗妙心寺派金剛寺(沼津市)の水田真道住職が講演した。世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)に解散命令が出された原因の一つとされる高額献金について、「金額の多寡は問題ではない。感情や個人の価値観、先入観で勝手に判断してしまっている」と問題視。中世の人々が天動説を真理と思いコペルニクスの地動説を受け入れなかったことを例に挙げ、「仏教では道徳や一般常識と思われることは真理ではない」と説いた。
続いて、家庭連合の友好団体でUPFジャパンの魚谷俊輔事務総長は、東京地裁は家庭連合の解散命令について、「文部科学省側の法律解釈や立証責任はできるだけハードルを低くした一方で、教団が2009年に実施したコンプライアンス宣言にはかなり厳しい認定をしている」と指摘した。
参加者からは、解散命令が確定すれば他の宗教団体にも影響が出るという意見が出た。