
世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)の現役信者で、千葉県八千代市在住の小笠原裕氏(62)が2日、千葉市で記者会見を開き、今夏の参院選に千葉選挙区からの出馬を表明した。小笠原氏は、家庭連合への解散命令について「極めて政治的な思惑が働いた決定」と批判し、「信教の自由を侵害する憲法違反」と訴えた。
昨年、自身が立ち上げた政治団体「日本の家庭を守る会」から立候補を予定。選挙戦では「信教の自由」に重点を置くほか、「50年後100年後を考えた時、一番大事なのは家庭を守ることだ」として、憲法改正による家庭保護条項の追加や「行き過ぎた」LGBT施策の是正なども掲げる。
教団からの支援は受けず、個人の判断で選挙戦への出馬を決めたと説明した。
千葉選挙区は改選数が3議席。県選挙管理委員会が5月30日に開いた立候補予定者説明会には現職3人を含めて14陣営が出席するなど、激戦が予想されている。