トップ国内「自虐史観を改めよ」NHKに2度目の質問 有識者会議

「自虐史観を改めよ」NHKに2度目の質問 有識者会議

記者会見に臨んだ山下英次大阪市立大学名誉教授(中央)=30日、東京・内幸町の日本プレスセンター(豊田剛撮影)

保守系の学識経験者らでつくる「日本の真の独立を目指す有識者会議」(議長=小堀桂一郎東京大学名誉教授)は30日、東京・内幸町の日本プレスセンターで記者会見を開いた。NHKが戦後、連合国軍総司令部(GHQ)の思想工作に加担したとして問題意識を持つ同会は同日付でNHKに2回目の公開質問状を送ることを発表。副議長の山下英次大阪市立大学名誉教授は「自虐史観を改め、歴史の真実を特集報道すべきだ」と強調した。

同会は1月6日、NHKの稲葉延雄会長宛てに公開書簡を出し、NHKは回答期限の4月28日に返答。「GHQの統制に対して専門家の検証が進むことは意義がある」との認識を示しつつも、「過去の特殊な政治体制下における経緯をもって現在のNHKに懺悔(ざんげ)が必要であるとの主張にはやや飛躍があるのではないか」と回答した。

同会は、回答には納得できないとして2回目の質問状を出す理由を、「GHQ占領下で歪曲させられてしまった歴史認識を、NHKが今日まで約80年間も踏襲してきてしまっていることを問題にしている」と説明した。

質問状では、「先の大戦を表現する際に、GHQが強要した〝太平洋戦争〟(という名称)をNHKは今でも使用している」と批判。「開戦時に日本政府が与えた正式名称の大東亜戦争、もしくは第二次世界大戦や日米戦争に改めるべきだ」と要望した。

山下氏は「日本唯一の公共放送NHKと既存メディアが戦勝国の歴史観を基にした報道で、国民に自虐史観を伝え続けた結果、日本の独立国とはいえない状況を招いたことは、メディア史に残る事件ではないか」と訴えた。

会見に同席した田母神俊雄元航空幕僚長は「現在のNHKの報道から日本に対する愛情を感じられないことに違和感がある。速やかに日本国民が誇りある歴史を取り戻さなければならない」と主張。このほか、元陸上自衛隊陸将補の矢野義昭氏、元衆院議員の松田学氏が同席した。

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