
「私たちは真面目に生きてきた。その信仰の場を奪わないでほしい」
東京地裁が3月に世界平和統一家庭連合(旧統一教会・家庭連合)への解散命令を出したことを受け、教団信者でつくる「基本的人権・信教の自由を守る東京都民の会」は25日、解散命令に反対するため、東京都豊島区の東池袋中央公園から池袋周辺を巡るデモ行進を実施した。参加した約550人の信者らは1時間かけて歩きながら沿道の多くの市民に訴えた。
街宣トラックを先頭に、参加者たちは「大切な教会を奪わないで」「信者の真実の声を聞いてください」と拳を上げて訴えを繰り返した。ベビーカーを押して行進する若い母親や高齢の信者の姿も目を引いた。
コールを先導した40代女性信者は行進後、取材に対して「家庭連合の信者たちは、みんな私の大切な家族。その集まる場所がなくなるのは本当に辛(つら)い。だから、この解散命令は撤回してほしい」と涙ぐみながら話した。
愛媛県松山市の繁華街でも同日午後、家庭連合の信者ら約100人が信教の自由と人権を求めてデモ行進を行った。「信教の自由と人権を守ろう」「共産主義から日本を守ろう」と拳を突き上げながら声を上げ、道行く人々に訴えた。デモ行進に先立ち、愛媛県庁前でも同様の演説を行った。
