
東京地裁が決定した世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)の解散命令に反対する2世信者らが6日、東京・永田町の国会議事堂前で遊説を行い、「私たちの居場所を奪わないでください」と訴えた。3日間続いた遊説の最終日は、雨天にもかかわらず約200人の信者が集まった。
解散命令が下された場合、教団の財産は没収される。信者らは教会施設がなくなり、今までのような礼拝や集会が制限されることを危惧し、信仰の自由と居場所の確保を求めた。
マイクを握った登壇者は「親の信仰のおかげで感謝や思いやりの心を学べた」と語り、家庭連合の教えが人生の指針となっていることを強調。家庭の絆を大切にする教えに支えられて育ってきたと主張した。教団が主催する合同結婚式に参加した信者は「誰かを一生幸せにするという覚悟を持って結婚した。強制ではなく、自分の意思で選んだ」と訴えた。
信者らは「偏見ではなく、私たちの生の声を聞いてほしい」と聴衆に呼び掛けた。傘を差しながら耳を傾ける2世の中には、涙をこらえる姿も見られた。
