トップ国内豪華絢爛な時代絵巻 元宝塚トップスターら盛り上げ―松山春まつり

豪華絢爛な時代絵巻 元宝塚トップスターら盛り上げ―松山春まつり

「松山春まつり」の大名武者行列
「松山春まつり」の大名武者行列
華やかな衣装に身を包む、よさこい演舞
華やかな衣装に身を包む、よさこい演舞
加藤嘉明公のお姫様役を務めた愛媛出身のモデル・西岡千尋さん
加藤嘉明公のお姫様役を務めた愛媛出身のモデル・西岡千尋さん
元宝塚歌劇団雪組トップスターの彩風咲奈さん
元宝塚歌劇団雪組トップスターの彩風咲奈さん

「さきちゃーん、こっち見てぇー」「笑ってー」

大名武者行列が行われる沿道から響くのは、初代松山藩主・加藤嘉明公に扮(ふん)した元宝塚トップスター彩風咲奈さんのファンたちの声援。中にはライブさながら手製のうちわを手に、一生懸命人垣から手を伸ばして携帯で動画撮影をする人もいた。

松山市の春の風物詩、「松山春まつり」最終日の6日、豪華絢爛(けんらん)な時代絵巻さながら大名武者行列が行われ、今年は愛媛県大洲市出身の彩風さんが城主役を務めた。神楽隊や鉄砲隊などに扮した市民らおよそ140人が松山ロープウェー商店街から千舟町通りまでのおよそ1.5キロを練り歩いた。

嘉明公は室町時代後期から江戸時代前期(1563~1631年)を生きた武将。豊臣秀吉に見いだされ家臣となった。20歳の時に賤ヶ岳の戦いで戦功を挙げ七本槍(やり)の一人として有名。関ヶ原の戦いの功によって20万石の大名となった嘉明公は、松山平野の中央に位置する勝山に新たに城を築くこととし、1602年に築城を開始した。翌年にそれまで「勝山」と呼ばれていた地名を「松山」と命名した。

祭りで盛り上がる街中を歩くと、ちょうど市民団体のパレードが始まった。華やかな衣装に身を包んだ人々が賑(にぎ)やかな音楽と共に沿道を盛り上げていった。アクロバティックな振り付けで観客を魅了し、観客からは自然と拍手が巻き起こる場面もあった。

松山城の南西側に広がる城山公園では、約60ものキッチンカーや屋台を回りながら、多くの人が楽しそうにしていた。

園内には特設会場も設けられ、大名武者行列後の彩風さんがステージに立ち「愛媛に帰ってくると人が穏やかであったかい」「食べ物がおいしい」と愛媛県の良さをPRした。

(文と写真・宮沢玲衣)

よさこい演舞は観客を魅了し、沿道を盛り上げた
よさこい演舞は観客を魅了し、沿道を盛り上げた
「松山春まつり」で披露された伊予民踊
「松山春まつり」で披露された伊予民踊
城山公園に立ち並ぶ屋台
城山公園に立ち並ぶ屋台

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