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金の延べ棒詐欺にご用心 米国から

最近、メリーランド州で発生した金の延べ棒詐欺事件が話題となった。詐欺師たちは、高齢者をターゲットにし、数百万㌦相当の金の延べ棒を盗んだ。彼らは連邦捜査官を装い、「あなたの資産を安全に保管します」と言って金を奪う手口を使った。

この事件では、複数の逮捕者が出ており、被害者は20人程度で、年齢は61歳から94歳までと幅広い。詐欺師たちは中国とインドとつながりがある犯罪組織とみられている。

このような詐欺事件はメリーランド州だけでなく、全米各地で発生している。詐欺師たちは警察官や検察官を名乗り、被害者に金の延べ棒を購入させて指定された場所に置かせる手口が共通している。

被害者の多くは老後の資産を失うことになり、例えば、ニューヨークのクイーンズに住む女性は、金の延べ棒詐欺により70万㌦の貯蓄を失った。また、ワシントン州の高齢者も62万4000㌦の資産を奪われた。日本と同様、高齢者が詐欺のターゲットにされるのは、高齢者は資産を持っていることが多く、技術的な知識が不足している場合があるためだ。

金の価格が上昇するにつれて、詐欺師たちはこの貴金属に目を付けるようになった。金は追跡が難しいこともあり、詐欺の対象として魅力的となっている。

金の価値が上がるとともに、詐欺師たちもその輝きに目を奪われているようだ。次々と新たな手口を考え出し、被害者をだまそうとする。彼らの創意工夫には驚かされるが、高齢者の脆弱(ぜいじゃく)性に付け込んだ卑劣な行為は許されるべきことではない。(Y)

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