
花咲く季節を迎え、皇居東御苑にある皇居三の丸尚蔵館(東京都千代田区)で11日、展覧会「百花ひらく―花々をめぐる美―」が始まった。平安時代の古筆や国宝の日本画など、11世紀から現代までの花をテーマにした絵画・工芸・書跡45点が展示されている。
伊藤若冲の国宝「動植綵絵」(写真)は、色鮮やかな花や鳥を精細に描いた作品だ。島谷弘幸館長は「作品の背景や描いた絵師の存在を想像しながら鑑賞すると、より深く楽しめるのではないか」と話した。
展覧会は5月6日まで開催。入場料は一般1000円、大学生500円、高校生以下と70歳以上は無料。同館は本展終了後、一時休館し、2026年秋に全面開館を予定している。