
世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)の信者を中心とする信教の自由と人権を守る千葉県民の会は8日、千葉市でシンポジウムを開いた。ゲストとして登壇した「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏は「SNSやYouTubeを活用して(教団に関する)真実を発信すべきだ」と呼び掛けた。
立花氏は「意見を聞いてもらえない人に、話を聞いてもらえるようにしないといけない」と強調した上で、家庭連合には拉致監禁による強制棄教の被害など「これを訴えれば味方が増えるという武器は既に持っている。それをどう活用するか、戦略的に動いてほしい」と指摘。これまではテレビや新聞に取り上げてもらうしか手段はなかったが、「今はネットがある。動画を作ってお金を出せば広告も出せる。そういうところから始めていくべきだ」と訴えた。
徳永信一弁護士も登壇し、自身が原告代理人を務めた、ジャーナリストの鈴木エイト氏に対する裁判について言及。信仰に反対する親などから脱会目的で12年以上監禁された家庭連合信者に対し、「引きこもり」と表現したことは名誉棄損に当たるとして、鈴木氏には今年1月、11万円の支払いが命じられている。徳永氏は「SNSを通じて裁判の結果が広がった。控訴審もあるので、もう一度宣伝するチャンスだ。世論にどう訴えるか考え抜くことが大切」と強調した。
両氏の対談も行われ、徳永氏は兵庫県知事選での立花氏の取り組みを振り返り、「『今』という時代と格闘している」と表現。立花氏は「テレビ局からすれば、YouTubeは黒船のような存在」として、既存メディアは新しいメディアの台頭に警戒していると説明した。