浜田参院議員の質問書に
文部科学省が世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)の解散命令を東京地方裁判所に請求した際、同省が提出した陳述書に事実捏造(ねつぞう)があると本紙が報道した問題で、浜田聡参院議員(NHK党)が22日、文科省に証拠書類の提出を求める質問書を出した。宗教法人を扱う文化庁は27日、提出できないと返答した。
浜田氏は、文科省が作成し東京地裁に提出した陳述書のうち、事実と違うことが書かれているとされる書類の提出を求めた。また、報道内容を承知しているかどうかと、陳述書が事実と違うという点について、文科省の見解を尋ねた。
文化庁は、裁判は非公開で行っていることを理由に、現時点では証拠書類を提出できず、裁判後も「審議自体は非公開のままとなるため、証拠書類をお渡しできるかどうかは分からない」と回答。記事そのものについては「承知している」とした。
文科省は、解散を求める約300通の陳述書が提出されていることを解散命令請求の根拠の一つとしている。21日付本紙は、陳述書について、被害を受けたとされる本人が書いたものではなく内容に偽りがあると訴えるケースは複数あると報じた。