
日本と台湾の交流促進を目的とする民間団体「日本李登輝友の会」は25日、都内でセミナーを開き、コンサルタント会社「アジア市場開発」の藤重太代表が講演。台湾の被災地支援が迅速で手厚い理由に、宗教心に基づくボランティア精神があると分析した。
震災復興で中心的役割を果たしているのは台湾最大の慈善団体「台湾仏教慈済慈善事業基金会」(慈済)だ。日本を含む68カ国に拠点がありこれまでに136の国・地域で活動している。昨年1月1日に起きた能登半島地震では、同月13日に現地入りし、炊き出しを行った上、1万5314世帯に22億円超の見舞金を配った。昨年4月の台湾東部地震では、震災発生からわずか3時間後に避難所を設置、食事を配布した。藤氏によると、手厚い支援活動の背景には、慈悲の念で利他を実践する「菩薩行」や畏敬の念があるという。
日本では災害復興の初動遅れや被災者のケア不足がたびたび指摘される。藤氏は「日本ももともと、神様・仏様・お蔭(かげ)様・ありがとうの精神があり、聖徳太子の時代から菩薩行を実践する国だった。日本も(台湾にあるような精神を)戻せるはずだ」と期待を込めた。






