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三島由紀夫生誕100周年 都内で記念講演会

記念講演を行う佐藤和夫氏=14日、 東京都新宿区 (宮田陽一郎撮影)
記念講演を行う佐藤和夫氏=14日、 東京都新宿区 (宮田陽一郎撮影)

作家、三島由紀夫の生誕100周年となる14日、記念講演会(主催・英霊の名誉を守り顕彰する会)が都内で開かれ、約100人が参加した。

1970年11月25日の三島事件をきっかけに陸上自衛隊に入隊したという元自衛官の佐藤和夫氏は、事件について「クーデターには賛成できない」としながらも、この時の三島の檄文を「もっと検証すべきだ」と強調。自衛官時代の上官で、事件の際に三島に斬られて負傷した寺尾克美氏が、憲法改正を目指した三島の行動を止めてしまったことを遺族に謝罪したエピソードにも触れた。

評論家の三浦小太郎氏は、三島が事件の1週間前に行った文芸評論家、古林尚氏との対談で示された思想を「いまの日本では絶対者を皇室の伝統の中に見いださない限り、価値相対主義に陥ってしまう」ということだと説明。「いま最も備えるべきは軍事侵略でなく、間接侵略による日本の分断だということを70年の段階で説き続けた人」と語った。

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