トップ国内負の感情生み出すメディア 世日クラブ講演会 著述家・加藤文宏氏

負の感情生み出すメディア 世日クラブ講演会 著述家・加藤文宏氏

世界日報の読者でつくる「世日クラブ」の定期講演会が15日、オンラインで開かれ、著述家の加藤文宏氏が「扇動の時代と報道汚染~モリカケ・裏金・旧統一教会報道」と題して講演した。加藤氏は、マスコミがイデオロギーや営利主義などを目的に「偏った情報や存在しない作られた情報で大衆の感情を刺激し、多くの場合、負の感情が芽生え、この感情が世論のうねりを作り出す」と指摘した。

講演する加藤文宏氏=14日、 千葉県市川市(豊田剛撮影)

加藤氏は日々の出来事の中からマスコミが選別して議題を決定する行為を「アジェンダ設定」とし、「報道量と報道内容で、社会にとっての重要性が決まるマスコミのアジェンダ設定は、『嘘(うそ)も100回言えば本当になる』と紙一重だ」と懸念を示した。

自民党派閥の政治資金問題や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)などの報道で一部の当事者の証言に偏ったり、「裏金」「ズブズブ」などの言い換えで論点をすり替えていると指摘。「メディアが作る世論に見せ掛けた虚像に同調するかたちで、実際の世論が生まれる」と分析した。世論調査についても「調査対象の人々に先入観や偏りを与えているので、メディア世論を作るための手段だ。報道影響調査と呼ぶ方が適切かもしれない」と述べた。

報道汚染対策として、あえて放送法から「政治的公平」を廃止し、メディアを「権威や聖域のない存在にする」ことを提言。その上で法整備と放送のアーカイブ化を進め、独立した検証機関を設立するよう求めた。

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