「日本の信教の自由と民主主義の危機」をテーマにした巡回講演会が10日、福岡市で開催され、イタリアのオンライン宗教専門誌「ビター・ウィンター」ディレクターで国際ジャーナリストのマルコ・レスピンティ氏が基調講演。信教の自由を歴史的に獲得した西洋の宗教迫害史をひもときながら、民主主義の根底にある信教の自由の重要性を訴えた。国際宗教自由連合(ICRF)日本委員会が主催し、 約350人が参加した。
レスピンティ氏は「信教の自由は今日の世界で最も脅かされている人権」と強調。ヒトラー政権のナチス・ドイツに言及しながら、信教の自由が奪われ憎悪にあふれた不寛容な国を「私たちは非民主主義国家と呼ぶ」と述べた。つきしろキリスト教会(沖縄県南城市)の砂川竜一牧師が来賓あいさつした。