「宗教弾圧を許すな」「拉致監禁 強制棄教は犯罪だ」「解散請求を撤回しろ」――。8日のJR新宿駅東口。日曜日、多くの人々が行き交う中、世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)の東京同胞家庭教会信徒会が、「信教の自由と家庭連合信者に対する拉致監禁を知ってほしい」と訴え、デモを行った。120人ほどが参加した。
デモ開始前、信者らは家庭連合に対する人権侵害状況などを訴える街頭演説を行った。登壇した「全国拉致監禁・強制改宗被害者の会」の後藤徹代表は、「旧統一教会を巡る報道は極めて偏っている。現役信者の声は一切反映されていない」と強調。さらに自身に対し、12年5カ月にわたって行われていた拉致監禁強制改宗に触れ、「最高裁判所で(拉致監禁として)認められている」と被害の実態を訴え、ほかの被害者の声も伝えた。
参加者は、午後3時ごろJR新宿駅東口アルタ前からデモ行進をスタート。政府の家庭連合に対する解散命令請求に抗議し、新宿駅南口から新宿区役所入り口交差点前までを練り歩きながら、「解散命令請求は憲法違反」「解散命令請求を取り消せ」「信教の自由と人権を守れ」とシュプレヒコールを上げた。同日、全国約200カ所で約1万5000人の家庭連合信者の有志や支援者らによる抗議行動が行われた。