宗教者間対話と相互理解をテーマにしたシンポジウム「共生共栄社会の未来を拓く」(主催・同実行委員会)が20日、都内で開かれた。10以上の宗教宗派から約180人が参加した。
浄土真宗光寿院の酒生文弥住職は、どの宗教にも「善であれ」という教えがあり、超宗教的に共生共栄や統合を考えることができると説いた。主の羊クリスチャン教会の中川晴久主任牧師は、「宗教間対話だけだと教義の問題に陥りやすいので、宗教者間対話をすることが望ましい」と強調した。
主催者で世界平和統一家庭連合・東東京エリア責任者の岡光君啓氏は、「宗教2世という言葉が独り歩きしている。親が信仰を持つことによる強制力や束縛というイメージがあるが、私のように自らの意志で信仰を持っている2世が多くいることを知ってほしい」と訴えた。また、開会のあいさつで、2022年7月の安倍元首相銃撃事件とそれに伴うメディア報道により家庭連合バッシングが始まったとした上で、「家庭連合が宗教界全体に迷惑をかけていることをお詫びしたい」と頭を下げた。