「基本的人権・信教の自由を守る福岡県民の会」は10日午後、政府による世界平和統一家庭連合(旧統一教会、家庭連合)解散命令請求と北九州市議会による関係断絶宣言に抗議するデモ行進を同市役所周辺で行った。約150人の信徒らは、同市議会や市民に向けて宗教ヘイト被害を訴えた。
参加した30代の女性信徒は「雨の中、参加してくれた北九州市議会議員ら皆さんの熱意に触れた」と目を潤ませた。その上で、「北九州で基本的人権が侵されていることに強い憤りを感じている」と語気を強めた。
北九州市議会が2022年12月、「反社会的な旧統一教会に関与しないことを確認する決議」を全会一致で可決したことについて、教団は、決議が名誉毀損や宗教ヘイトに当たり違法だとして23年8月、市に1100万円の損害賠償を求め福岡地裁に提訴した。訴訟の判決は20日に下される。