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ハイブリッドロケット 発射実験に成功

発射されたハイブリッドロケット=9日、福島県南相馬市(AstroX,inc. 提供)
発射されたハイブリッドロケット=9日、福島県南相馬市(AstroX,inc. 提供)

機体高度7000メートル到達 福島・南相馬

衛星軌道投入ロケットを開発するAstroX(アストロエックス)株式会社は9日、本社のある福島県南相馬市でハイブリッドロケットの発射実験を行った。全長約6・3メートルの機体は高度約7000メートルに到達したあと着水、打ち上げは成功した。

同社は今年8月にも小型ロケット(全長約1・8メートル)の発射実験に成功したが、今回、機体を実用サイズに大型化しての実験となった。ハイブリッドロケットは固形燃料に液体酸化剤を組み合わせて燃やす仕組み。

小田翔武社長(左)と和田豊・最高技術責任者(右), AstroXInc.
小田翔武社長(左)と和田豊・最高技術責任者(右), AstroXInc.

小田翔武社長は、「日本は宇宙開発の『地の利』と『技術』を持っており、日本の宇宙開発のポテンシャルは世界一と言っても過言ではない」と語り、「南相馬が日本の宇宙産業の集積地になって、ここを中心に展開されていくことになればいい」と今後の展望に期待を込めた。

AstroX社は、「宇宙開発で“Japan as No.1”を取り戻す」をコンセプトに2022年に創業。「ロックーン」と呼ばれる独特の打ち上げ方式を採用している。これは成層圏(高度20キロメートル前後)まで大気球でロケットを持っていき、そこから空中発射を行う方式。ロケット打ち上げで最もエネルギーを消費する地上発射時のエネルギーコストを節約でき、地上・洋上など複数拠点から高頻度な打ち上げを可能としている。

ロックーン方式のイメージ図, AstroXinc.
ロックーン方式のイメージ図, AstroXinc.

同社は28年度中の実用化を目指しており、今後は南相馬市で気球を使った放球装置の試験を行う予定にしている。

 (福島支局・長野康彦)

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