トップ国内「信仰の価値を未来に」 大阪で超宗派の大会

「信仰の価値を未来に」 大阪で超宗派の大会

信仰の大切さについて語る登壇者ら=14日、 大阪市中央区の大阪公会堂 (豊田剛撮影)
信仰の大切さについて語る登壇者ら=14日、 大阪市中央区の大阪公会堂 (豊田剛撮影)

1年前に政府が世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)に対して解散命令を請求したことを踏まえ、「信仰の価値を未来に紡ぐ」をテーマにした大会が14日、大阪市中央区の大阪公会堂で開かれた。宗派を超えて1000人以上が集まり、信仰・宗教が持つ価値の大切さを確認した。

基調講演した国際弁護士の中山達樹氏は、「(家庭連合は)誤解されているのではなく、理解されていないのが問題」で「理解される努力をしていなかった」ことを問題視した。その上で、ロシアの文豪トルストイの言葉を引用しながら「世界を変えようとする前に自分が変わろう」と呼び掛けた。

イスラム教信者で宗教評論家のフマユン・ムガール氏は、政府の解散命令請求は間違っているという前提で、「人は常に固定・既成概念にとらわれているが、これを壊すには自分から刷り込みを取り除く努力が必要だ」と訴えた。

大会では、仏教やキリスト教など各宗派の代表らから、「宗派が違うだけで拒否反応をし、敬遠し、宗教同士がにらみ合うのではなく、違っていても互いに認め合い助け合い切磋琢磨(せっさたくま)することが望ましい」などとする応援メッセージが寄せられた。また、韓国のキリスト教聖職者や大学教授ら108人の連名で、「日本政府は宗教の自由を侵犯しないよう要請する」というメッセージを寄せた。

主催者で大会実行委員長の渡部真一氏は、解散命令請求の背景に「宗教に対するネガティブな思いや情報の刷り込みがあるのではないか」と述べ、「信仰を持つことの尊さを伝えていく努力が必要」と訴えた。

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