信教の自由や宗教2世問題などをテーマにした「信教の自由を守る多摩東京大会」(主催・人権と信教の自由を守る多摩東京の会)が28日、東京都八王子市内で開かれた。世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)の現役信者や2世信者たちが参加し、それぞれの立場からの主張を行った。
立川市内の教会に所属する2世信者の池田泰盛さんは「両親が信仰を持っているからといって、その子供が不幸になるとは思わない」と強調。教団の解散しか被害者を救済できないという報道は、「2世の自尊心を傷つけ、被害者意識を植え付ける」とした上で、「宗教2世たちの苦悩や被害の本当の救済は、教会内部や親子間などとの、尊重と対話による相互理解しかない」と訴えた。
同大会では、2世信者と親世代の信者間でのパネルディスカッションも開かれた。
ある2世の女性信者が「毎週日曜日に、教会の礼拝に行くことへの無言の圧力を感じた」と振り返ると、親世代の男性信者がその言葉を受け、「価値観の強要は良くない。親が背中で子供に生き方を見せるべきだ」と意見を述べた。
このほか、国際弁護士の中山達樹氏による講演や「信者の人権を守る二世の会」からの活動報告などが行われた。