「拉致監禁は現在も発生」信教の自由千葉県大会

講凍する岩本能弘牧師=23日、千葉市中央区 (豊田剛撮影)
講凍する岩本能弘牧師=23日、千葉市中央区 (豊田剛撮影)

拉致監禁による強制棄教の問題を問う「信教の自由シンポジウム」(主催・信教の自由と人権を守る千葉県民の会)が23日、千葉市で開かれ、世界平和統一家庭連合(家庭連合、旧統一教会)の信者ら約200人が参加した。

主催者の小笠原裕代表は、家庭連合信者をターゲットにした「拉致監禁は現在も発生している。これが原因で親子関係が悪化したり、PTSD(心的外傷後ストレス障害)発症や自殺などの深刻な被害が起きている」と述べた。その上で、日本社会が拉致監禁を放任しているとしたら「民主主義の根幹である信教の自由をないがしろにしていると言われても仕方がない」と訴えた。

独立系牧師としてユーチューブ配信している岩本龍弘牧師は、日本基督教団に所属していた当時を振り返り、信者の脱会に加担している牧師は「ボランティアで関わっているのだと思っていたが、多額の謝礼を受け取っていたことを知った」と明かした。政府が家庭連合に解散命令請求を出していることについて、岩本氏は、キリスト教を引用しながら、「身に覚えのないことで迫害され、悪口を浴びせられるのは恥ずかしいことではない」と話した。

拉致監禁被害者で医師の小出浩久さんとノンフィクション作家の福田ますみさんは、拉致監禁を巡って弁護士とキリスト教牧師が結託し、マスコミと法曹界をも巻き込んでいることを問題視した。

家庭連合によると、1966年から現在に至るまで、4300人以上の信徒が拉致監禁・強制改宗の被害に遭っている。

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