ドイツ海軍のフリゲート艦と補給艦が20日、東京・江東区青海の東京国際クルーズターミナルに寄港した。海上自衛隊主催の入港歓迎式典でドイツ海軍艦隊司令のアクセル・シュルツ准将は、「インド太平洋地域におけるドイツ軍の関与を可視化し、ルールに基づく国際秩序を強化し、同盟諸国との絆を強め、対立を事前に防ぐのが私たちの使命だ」と述べた。
ドイツ艦艇の東京寄港は2021年11月以来、約3年ぶり。インド太平洋地域で現状変更の試みを続ける中国を念頭に、同地域への関与を進める戦略の一環。フリゲート艦バーデン=ビュルテンベルクと補給艦フランクフルト・アム・マインは5月、それぞれドイツ北部とスペインを出港、大西洋を経由して太平洋に入り、ハワイで行われた米海軍主催の環太平洋合同演習(リムパック)や海上自衛隊を含む多国間訓練に参加した。
次期駐日独大使のペトラ・ジグムント氏は、海自とドイツ、米国、フランス、イタリアの艦船が参加する多国間演習が予定されていることや、海自の練習艦隊が月末にもハンブルクに寄港することを明らかにした。