「共産主義の下で暮らしたくない」 「中国の覇権」テーマ 都内でシンポ

基調講演を行う石平氏=l10日午後、東京都港区(石井孝秀撮影)
基調講演を行う石平氏=l10日午後、東京都港区(石井孝秀撮影)

中国の覇権主義と領土拡張主義の脅威をテーマに、アジア自由民主連帯協議会は10日、東京都内でシンポジウムを開いた。中国共産党の圧政に苦しむチベット人やウイグル人などの活動家のほか、杉田水脈、松原仁両衆院議員も参加した。

同協議会のペマ・ギャルポ会長は、中国の覇権・拡張主義が「今まさに玄関口まで迫っているが、私たちは共産主義の下で暮らしたくはない」と訴え、「日本の皆さんも今何が起きているか真剣に見てもらいたい」と呼び掛けた。

基調講演を行った評論家の石平氏は、「台湾併合は日本にとってとんでもない悪夢だ。台湾に中国の軍事基地ができれば、日本の安全保障は台無しになる」と危機感を募らせた。その上で、日本にとって台湾は「運命共同体」と強調した。

元陸将補の矢野義昭氏は、中国建国から100年となる2049年には「米国に対抗できる世界一の軍隊を持ち、西太平洋の覇権を握るというのが中国の戦略」と説明。対処法として国同士の連帯や情報戦など、軍事力以外で中国に勝利する必要性があるとした。一方で、覇権拡大による中国とロシアの対立・分断の可能性も指摘した。

spot_img
Google Translate »