
高田氏、単独犯説崩す新分析 真相究明求める運動を
都内でシンポジウム
安倍晋三元首相が選挙遊説中に暗殺された事件から2年になるのを前に6日、東京・永田町の星陵会館でシンポジウム「『国史奈良の変』私たち国民は奈良の変をどう捉えているのか」(ターサン出版・放射線防護情報センター主催、安倍晋三元総理暗殺の真相を求める会共催)が開かれた。
第一部では、理学博士の高田純氏が科学調査報告として、安倍氏暗殺事件の分析結果を解説。殺人罪などで起訴されている山上徹也被告の手製銃の性能や銃撃の角度、向きなどから、それが空砲であったとの見方を改めて示した。
さらに事件発生時、安倍氏の手にしていたマイクが拾った音声データの科学分析と、映像解析から判明した安倍氏の背広の損傷などから、安倍氏が被告とは反対側から狙撃されたとする新たな証拠を提示。「事件は山上徹也被告の単独犯ではなく、組織テロである」と結論付けた。
第二部では、情報戦略アナリストの山岡鉄秀氏が、安倍氏没後の自称保守政治家の変節や真相究明を求める動きを妨害するメディアの動きを批判した。
ジャーナリストの山口敬之氏は「台湾にはあるのに、日本に安倍さんの銅像が一つもないのはおかしい」と安倍氏の銅像の建立運動を提唱。
安倍元総理暗殺の真相を求める会を立ち上げた松林利一氏は、公判が始まっても、真相が明らかになる可能性は少ないとし、真相究明を求める運動を起こす必要を強調した。