宇都宮市議会本会議、共産市議が「心から陳謝」 政党機関紙購読めぐる陳情で

陳謝文を朗読する日本共産党の福田久美子市議= 28日、宇都宮市の議会中継より
陳謝文を朗読する日本共産党の福田久美子市議= 28日、宇都宮市の議会中継より

政党機関紙勧誘巡る陳情での発言

栃木県宇都宮市議会は28日、定例会(6月議会)最後の本会議を開催し、日本共産党の福田久美子市議(7期)に対して陳謝の懲罰を科し、陳謝文の朗読を命じた。福田市議はこれに応じ、登壇して「政党機関紙の庁舎内勧誘行為の実態調査を求める陳情」への反対討論をした際の自らの発言について「誠意をもって心から陳謝したい」と謝罪した。

同市議会では3月の定例会最終日に、福田市議が陳情書には記載のない特定の団体名(旧統一教会、国際勝共連合など)を挙げるなどし陳情者本人への配慮を欠いた発言をしたことから議会が紛糾。同月22日に閉会予定だった会期を26日まで延長し、懲罰特別委員会が立ち上がった。その後、6回の懲罰特別委で福田市議への対応を慎重に審議し、同委での採決(5月30日)により賛成多数で「陳謝」処分にすることが可決された。

この日の本会議では、議長の指示で福田市議がいったん議場から退場を命じられ、懲罰委員会委員長(小林紀夫市議)による審査の経過と結果が報告された。その後、入場を許可された福田市議が「一身上の弁明」を行った後、再び退場を命じられ、福田市議を除く40人の圧倒的多数の起立賛成で「陳謝」の懲罰が科されることになり、議長から懲罰の「宣告」が行われた。

議長は福田市議に再入場を求め、陳謝文の朗読を「命令」。福田市議は「陳情書には記載のない特定の団体名を挙げるなどの討論中の発言は、陳情者ご本人の受け止め方への配慮を欠いたものであり、個人や団体の権利利益を害する恐れがある発言でした」と述べた上で、「陳情者ご本人に悲しみと憤りの思いを抱かせ、市民をはじめとした皆様からの本市議会に対する信頼を損ね、議会の品位を貶(おとし)めることになりました。誠に申し訳ありませんでした」と陳謝した。

同市議会は3月定例会で実態調査を求める陳情を採択し、5月31日までに管理職(主幹級)以上の職員228人を対象に調査を実施。その結果、福田市議が「政党機関紙の勧誘・配達・集金の中で、パワハラの実態は一切確認されていない」との主張が誤りで、55人が「勧誘の話を聞いた時、購読への心理的圧力を感じた」ことなどが判明。数多くのパワハラ勧誘の実態などが明らかになっている。(「しんぶん赤旗」問題取材班)

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