県ゆかりの40人 作品147点展示
今年で開館40周年を迎える福島県立美術館で、福島県出身・ゆかりの美術家の作品を集めた企画展「福島の美術家たち2024」が開かれている。
同展は1984年の開館以来、過去3回にわたって行われたシリーズ展の新編。今回は1990年代以降現在まで、日本画、洋画、版画、立体、工芸の五つの分野で顕著な活躍を見せた美術家40人の作品147点を紹介している。
日本画部門では、いわき市の海岸の破船を描いた「歴」(齋藤勝正氏)、洋画部門では福島市を流れる摺上川(すりかみがわ)の雪景色を描いた「雪の摺上川」(酒井昌之氏)や、赤や金色を基調としたエキゾチックな峰丘氏の作品などを展示。版画ではモダンな抽象画で有名な小島安男氏の作品や、立体では彫刻家遠藤徳(のぼる)氏の裸婦像「古里・帰還の日」、横山尚人氏の色鮮やかでユニークなガラス工芸作品など、いずれも見ごたえのある作品の数々が展示されている。
会期は開館40周年となる7月22日まで。毎週月曜休館(7月15・22日は開館)。時間は午前9時30分から午後5時(入館は4時半)まで。観覧料は一般・大学生800円、高校生400円、小・中学生200円。
(長野康彦)