夏の訪れ告げる山王祭

6年ぶりに下町連合渡御が行われた山王祭(2024年6月9日 東京・日本橋/加藤玲和撮影)
6年ぶりに下町連合渡御が行われた山王祭(2024年6月9日 東京・日本橋/加藤玲和撮影)

江戸三大祭りの一つで、隔年で行われる日枝神社(東京・赤坂)の「山王祭」で9日、京橋から日本橋までの中央通りを神輿(みこし)が練り歩く「下町連合渡御(とぎょ)」が行われた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で2018年以来6年ぶりの実施となった。

日本橋、茅場町、兜町、八丁堀など各町会の16基の神輿が一堂に集結。老若男女が「エイッサ!」「ホイッサー!」と威勢のいい掛け声と共に、重さ約1㌧の神輿を担ぎ上げた。手拍子やお囃子(はやし)が祭りを盛り上げ、沿道には、二重三重に見物客が集まってスマホで撮影するなどして楽しんだ。

山王祭は江戸幕府の3代将軍・徳川家光公以来、歴代将軍が上覧拝礼する「天下祭」。江戸の町に夏の訪れを告げる祭りとして、人々に古くから親しまれてきた。祭りは17日まで行われる。

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